みずがめ座28度
「倒されのこぎりで切られた木」A tree felled and sawed.
これまで自分を助けてくれた土壌から独り立ちして、
自分の力で自分の人生を切り開こうと、環境を飛び出します。
その姿は、自分を育てた森から切り話されて、外の世界で資材となって、
役立てられる木のように寂しげに見え、孤立した孤独な姿をしています。
しかし、木は故郷の仲間からは遠く離れても自分の一部である根は永遠に森にある。
どんなに孤独な戦いの中にいても、
本当に必要なときには見えない援助の手がかならず差し伸べられる。
そのように戦うとき、木が木として存在する限りにおいて、
根は木々をつなぐネットワークとして空間を超えて働きます。
のこぎりは切り離す、切り分ける、知性の働きですが、
ギザギザとがった粗い刃先はいくぶん暴力的な強制力を思わせる。
あたたかい愛情と信頼から切り離されてひとりになる、
それはのこぎりによって切り離されて・・
ここに、感じるものは、単なる自立から自律へ向けての覚悟と勇気です。
そこに至るには抗えない強制力が働くような、そんな気がします。
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