かに座7度
「月明かりの夜の二人の妖精」Two fairies on a moonlit night.
自然界に棲む妖精は、何時の世も成長過程の子供の友達です。そして、妖精は忙しい大人の目には見えません。いつだって子供の方が大人より自然の摂理に従って生きているのです。でも大人になっても妖精と遊んだ子供時代を覚えているひともいます。そのひとは密かにこころの中に幼なじみの妖精をすまわせている。そして、子供のような好奇心にわくわくする気持ちを周囲の人々にも呼び覚ます役周りを演じます。好奇心と遊び心、それを現実からの逃避だと批判する人がいたら、大人の意識と子供の心の間で揺れるその人自身を投影してのことかもしれません。夜の闇を明るく照らす月の明かりは昼間は大人の顔で隠している子供らしさ、遊びの心をあらわに浮き彫りにします。
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